★今日もどこかでまんどらたん★
かつて、私は、「忍者」という職についていたことがある。
上忍にはほど遠い駆け出しの忍者だった。
そしてその職を極めぬままに、別の職に鞍替えした。
そんな私に、ある日、忍者を極めた友人から連絡があった。
「あの宝を――手に入れる方法が見つかったかも知れない。共に探しに行こう。忍者で来て欲しい」と。

あの宝――それは、古くから伝わるとある武具だった。
その武具を身につけていれば、持つ者の瞳に力が宿り、得物が吸い込まれるように敵の体を貫くという。
相手がどんなに強大であってもどんなに微細であっても、見失うことなく、貫く。
それほどまでに強力な力を宿した武具。
人々はそれを――クジャクの護符、と呼んでいた。

友人も私も、その武具を喉から手が出るほどに欲していた。
護符は、職人達の手で作り出すことはできず、コルシュシュ地方に昔からある洞窟に潜む珍しい魔物が、その体内に隠し持っているという。
護符を欲しがる冒険者は星の数ほど居るのに、その魔物がこの世に同時に存在できるのはたった一体だけだった。
あまりの希少さに、ほどなく名うての強者や異国の商人達に囲い込まれ、私達一介の冒険者には手の届かない存在となってしまったのだが――
今になって、その魔物を狩ると言うのだろうか?

友人の言葉は、違っていた。
「ジュノに・・・オーブという代物を扱う商人が居ることは知っているな?」
「ああ、もちろん」
その商人の名はシャミ。何処の国の出身かは知らないが、流暢に我々の言葉を話すうさんくさい親父だ。
シャミの扱う商品は全て、オーブと呼ばれる半透明の玉ばかりである。
本人が言うには、中に「特別な魔物」が閉じこめられていて、とある場所に赴いてオーブを掲げれば、その魔物の力によってオーブの中へと吸い込まれ、魔物と戦うことができる。そこで見事うち勝つと、魔物が体内に隠し持っているお宝を頂戴できるというのだ。
全く、どうやって敵を閉じこめたんだとか、謎だらけで疑わしい事この上ないのだが――
私も、シャミからいくつかのオーブを買ったことがある。
まぁ、代価はギルではなく「印章」と呼ばれる売る価値もない物なのだが・・それはどうでもいい。
シャミのオーブには、確かに魔物が潜んでいる。それはこの目で見たから間違いない。
友人が選んだお宝の入手手段は、コルシュシュに生存する魔物を倒すのではなく、オーブの中の魔物から頂戴するというわけだ。

だが気になる点が二つある。
その魔物と戦うには少々準備が面倒なのと、全てのオーブに潜む魔物が金になるお宝を持っているとは限らない、ということだ。
アタリのオーブなのか、それともハズレのオーブなのか。
それはシャミにすら分からないと言う。
甚だ怪しい話だが、一度、珍しいお宝を持った魔物を目の当たりにすると――賭事の様なもので、オーブをいくつも手にする者もいると言う。かくいう私も、両手の指の数程のオーブを抱え込んだものだ。
ずいぶん儲かっただろうって? それは・・・ご想像にお任せするとしよう。

「なるほど。私も護符は欲しい。万全の準備で挑むよ。それでそのオーブは、どれほどの強さにされてしまうんだ?」
「王国従士制式鎖帷子か、柔術着あたりを用意してもらえるだろうか」
「分かった。それは普段使っていたものだから、すぐに用意できると思う」
先ほど私は少々準備が面倒といった。それはこういうことである。
オーブにはいくつか種類があるのだが、いずれのオーブも、中に吸い込まれた冒険者達は全て、魔物によってその身体能力を制限されてしまうのだ。
これは冒険者に課せられた足枷といっていい。
武具は当然、それ相応の技術のある、使いこなせる者しか身に纏うことができない。
魔物によって力を制限されてしまう以上、普段使い慣れた愛用の武具を用いることはできないので、オーブ戦のために、やや実力の足りない者が使うような武具を準備しなければならないのだ。
もっとも、柔術着は今現在の私の実力にぴたりと合う物だった。前述の通り、私は極める前に忍者をやめていたからだ。
だが友人は違う。彼は極限まで忍者として己を鍛え上げている。
友人がそのままの実力で挑めれば、いとも簡単に倒すことができるのだが・・・それでは魔物と対峙することもかなわぬのだから、仕方ない。
おちあう時間を約束して、私達はそれぞれ準備を始めた。

埃をかぶった忍具を取りだし、一つ一つを確認する。
作業をしながら、記憶を遡ること数秒。
私が忍者として最後に戦ったのは、確か二月の終わり頃ではなかったか。それも、極短時間しか戦闘していなかったはずだ。
とすると、実に五ヶ月ぶりに忍者として戦うのだ。
・・・果たして、私に務まるのだろうか。一抹の不安がよぎる。
だが、友人は信頼して私に声を掛けてくれたのだ。そして、共に護符を得るために。
私は忍具を抱え、立ち上がった。

ジュノ港の片隅にて。
友人に指定されたオーブを、印章で支払い、シャミから受け取る。
相変わらずこの胡散臭い親父は「いいカモだぜ」なんて呟いていたようだが、お宝がでればこっちのものだ。
「準備はできた。いつでも行けるよ」
「――よし。場所は――」
長い戦いになりそうだ。

獣人達が集う洞窟の最深部に、例の場所があった。
薄暗い、小さな部屋のような場所。
足元に禍々しい獣人紋章が描かれ、その周囲に松明が焚かれ、正面に獣人旗が立てられている。
ここにオーブを掲げれば――

「このオーブには、三人で入ってもいいらしい。もう一人、心強い冒険者を呼んだよ」
友人の紹介と共に、すでにこの場所に待機していたらしい1人のタルタルの女性が丁寧なお辞儀をした。
「よろしくね」
見れば分かる。彼女もまた、職を極めた者だった。
「忍者が二人、赤魔道士が一人。大丈夫、必ず勝てる」
友人が、強い語調で言った。
ダイスを転がし、出た目の高い者から順にオーブを掲げることになった。

圧倒的な魔物の気配に包まれる。
オーブの中に取り込まれると、先ほどと同じ部屋だが、正面にあった獣人旗の代わりに道が伸びていた。
私達はさらに奥へと進む。
――居た。
どうやら、見た目はあのコルシュシュに居る魔物と同じ姿だろうか。
魔物は全部で三体。真ん中に居るヤツは、一際大きかった。
私の担当は、左端の小さい方を一人で倒す、というものだった。
空蝉の術を唱える。懐かしい感触が蘇る。
魔道士の彼女のグラビデで、戦いの火蓋が切って落とされた。
迫り来る魔物に、挑発をお見舞いする。

あらかじめ聞いていた通り、魔物に背後を見せるようにして立つ。空蝉を扱える忍者ならではの戦法かも知れない。
魔物が強烈な麻痺の技を使ってくるが、視線を合わせなければどうということはない。
ただひたすらに、遁術を浴びせかける。
小さい魔物は、じきに崩れ落ちた。
良かった。私にも何とか倒せる程度の強さだったのだ。

この後は三人で、大きい魔物に向かい合う。
あとはもう、無我夢中だった。
いくつ、技を放っただろうか。
魔物の放つ強大な魔法は確かに威力があった。が、驚異ではなかった。
友人の力強い技と、魔道士の彼女の手厚い保護のおかげで、私達は無事に全ての魔物を葬り去ることに成功した――

魔物は消滅した。
この空間に残ったのは、私達三人と、魔物が体内に隠し持っていたお宝だけである。
いくつかの珍しい武器。魔法。素材などがお宝として出現していた。
オーブを掲げた者が、そのお宝を手にするという約束である。
一戦目は友人のオーブだったので、お宝は全て友人の物だ。

そして、二戦目。今度は私のオーブの番だ。
二戦目も無事敵を倒すことに成功したが、相変わらず私は「お宝」と縁遠いらしい。
既に安価で売りさばかれているアイススパイクやアブゾーストといった魔法が出現していた。もちろん護符などあるはずも・・・
私は、戦闘でかいた汗をぬぐいながら、苦笑した。
三戦目。魔道士の彼女の番である。
慣れたもので、三戦目も軽く敵を蹴散らした。
そして、魔物の姿が消え、そこに残された物は――

クジャクの護符

私は、目頭が熱くなった。思わず「おぉ」と小さく声を漏らす。
本当に、この目にすることができるとは・・・
「おめでとう」
「・・・ありがとう・・・」
私達の賛詞の言葉に、彼女は少し瞳を潤ませた。
だが次の瞬間、彼女は笑顔でいくつかの可愛らしい花火を立て続けに放った。
彼女が、一番信じていたのかも知れない。誰かが護符を手にできるであろう事を。
もしも私や友人が手にしたなら、その時は盛大な花火で祝ってくれた事だろう――

楽しい戦いだった。
私は相変わらず上忍にほど遠い忍者ではあるが、少しは役に立つことができただろうか・・・?
願わくば、また。
友人と魔道士の彼女と共に、あの敵と相見えたいものだ。もちろん、今度は皆で花火を用意して。
護符は一度きりしか目にすることはできなかったが、私達は三人とも清々しい気分で、帰路についた。




えっとwww


この物語はwww



一部(?)フィクションでs


(・з・)y-~
関連記事
Comment 
目玉BCおつーw
格好いいじゃないですか!
で、これに出てくる人は夜月さんじゃないよね?
夜月さんがいるPTでクジャクがでるなんて有り得な(略
クジャクも安くなるのかな~。
2005/07/30(土) 14:03:26 * * るな #JalddpaA[編集]

かこいい文章ですね!
でも、続きをよむっぴ?にはwwww

クジャクでたんですね。
箱開ける瞬間に、キックされたりはしなかった?wwww
2005/08/01(月) 09:56:35 * * あいちゃ #QFJ.w5zk[編集]

小説風味ですね☆ステキ~(=´∇`=)
いろんなスーパー装備がBCNMになって、手に入れられる機会は身近になったものの、やっぱりいいものはそれなりのドロップ率だね。。。まあ、それゆえ希少品には価値があるわけだけれど。
また次回もがるばですよぅ☆
2005/08/01(月) 12:01:38 * * ぱと #9BUfKJZU[編集]

☆るなさんへ
ありぃぃ☆(*^~^*)
て、一応主人公はおいら(のつもり)だよぅww
ドロップ率はサソリBCの劇毒とそう変わらないので、暴落はあり得ないと思うのですが、さてはていくらぐらいで落ち着くのかなぁ。

☆あいちゃへ
うはは、そう言えば追記の言葉はまんどらたん風にしてました(笑)
三戦目で出て、ホントびっくりでした☆
キックはされてないよ((((゚Д゚)))ホントホントwww

☆ぱちさんへ
「ずいぶん儲かっただろうって? それは・・・ご想像にお任せするとしよう。」これが言いたかったが為に書いたのですが、どなたからもツッコミが入らない所を見るとバレバレなのかぁぁぁwwww
おいらはBCで大当たりは当てたこと無いのですが、中当たりや小当たりは割と出てるので、ぼちぼち貯金がるばっていきたいと思います(`・ω・´)
2005/08/03(水) 21:12:07 * * 夜月 #NkOZRVVI[編集]


コメントを投稿する(名前が空欄の場合は☆まんどらたん☆と表示されます)
" />" />
Comment
Pass
Secret 非公開にする(送信後は投稿者も閲覧できなくなります)
 
  禁止ワード「tp: tps: エロ ランキング」等ご注意下さいm(_ _)m

Trackback
この記事のトラックバックURL
http://yozuki.blog17.fc2.com/tb.php/10-a8a4511b
この記事へのトラックバック

2005 Powered By FC2 allrights reserved.


template by Sun&Moon
☆少しだけ編集しています☆

全てのスクリーンショットにはスクウェアエニックスの表記が入ります。
Copyright (C) 2002~2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

バナー作りました。
2011/12/8

2005/9/5






★15周年突破! 19年目に突入!★

☆公式サイトへのリンクです☆